溶接・成形ベローズの使用方法1
全く同じベローズであっても、その使用方法・条件によって保証できる寿命は変わってきます。
ご使用頂くにあたって考慮及び注意が必要な内容について確認下さい。
ベローズご使用上のポイント
ポイント
ベローズを使用する場合には、ベローズそのものの性能だけでなく、その性能を充分に発揮する為のベローズアセンブリとしての構造が重要です。次のような場合に特に考慮が必要になります。弊社ではこれまで培った設計力がございます。お気軽にご相談下さい。
- ベローズ材質の選定
ベローズの使用において一般的に考慮されるのが耐腐食性と、磁性の有無です
上記2点について特にご要望のない場合には弊社に一任下さい。面間が短く、安価となる材質で検討いたします。
- シャフト等との干渉
ベローズの内外径とシャフト等のクリアランスが片側2mm以上となるベローズを選定する必要があります。
ベローズの蛇行や水平タワミによる接触での寿命低下を回避する為です。
多ブロック構造では、内径シャフトで座屈を防止する為の支持をする場合がありますので片側のクリアランスは2mmより大きくなる事があります。
- 蛇行・座屈
ベローズが長くなるとバネ性による蛇行・座屈を防止する為に多ブロック構造になる場合があります。
内径側にシャフトを設けて蛇行・座屈を防止する場合には、ベローズ内径とのクリアランスは摺動部を考慮して大きく取る必要があります。
- 発塵
装置からの異物噛み込みにより早期破損をする恐れがあります。水平姿勢においては顕著に影響を受けるので注意が必要です。
安価にベローズをご使用頂くには
弊社でベローズを設計するに当たりまして、お客様がベローズをご使用になる環境を考慮して設計することは可能です。
しかし、お客様の装置設計におきまして、次の内容を考慮いただけますと仕様通りの場合の設計より短い面間寸法で、且つ安価に設計できる場合がございます。
- ベローズ内部(外部)の圧力が一定で変動しない。圧力変動が無い。
- 軸方向変位を得たい場合に軸直角変位・角度変位が無いようにする。
- 動作速度が100mm/secを超えない範囲に設定する。
- 弊社で金具とベローズの溶接を実施する。
- 弊社保有のサイズで設計頂く。